【武蔵小杉の人口推移】人口増加で変化した年齢層や駅の乗車数

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武蔵小杉は以前は、京浜工業地帯として一大工場地域でしたが、事業所統合や移転などにより工場が無くなりました。駅周辺に大規模な空地ができたため、川崎市は武蔵小杉を市内の第三都心と位置付け、大きなまちづくり構想を描き、規制緩和を進めることで多くのタワマンの開発や商業施設や企業が誘致され、現在に至っています。

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それに伴い人口が増加し、よくニュースで見かける武蔵小杉駅の混雑状況が思い浮かぶのではないでしょうか。未来の街の進化を考える上では、過去から現在を振り返ることが重要です。

武蔵小杉がある川崎市中原区における過去から人口推移や住民の年齢層の違い、駅の利用人数をまとめてみました。

目次

人口推移

武蔵小杉は川崎市中原区に含まれます。まず川崎市は工業地帯として発展しましたが、東京と横浜に挟まれ、主要道路や多くの鉄道路線が通る利便性の高さから、ベッドタウンとして発展し、川崎市自体も人口は増加の一途を辿っています。

川崎市の人口は2022年10月時点で154万人となっています。下記は政令指定都市の人口ランキングですが川崎市は全国6位の人口数となっています。人口が頭打ちとなる市もある中で、人口増加数は東京都や福岡市に次いで増加率は高く、人口としては神戸市抜き、福岡市の次に多い人口となっているのは驚きですね。

順位政令指定都市人口
1横浜市3,771,961
2大阪市2,756,807
3名古屋市2,325,778
4札幌市1,973,000
5福岡市1,631,409
6川崎市1,540,890
7神戸市1,510,171
8京都市1,448,964
9さいたま市1,339,784
10広島市1,191,445
各市:2022年10月1日時点データより作成

川崎市は川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区の7区あります。下記の図は川崎市 各区人口の推移を示しています。特に中原区は顕著に人口増加が継続していることがよくわかります。

川崎市HP:グラフで見る各年10月1日現在の世帯数・人口より引用

下記は中原区の人口推移と前年からの伸長率を示しています。当然ですがタワマンが建設・入居時期に合わせて人口増加率が高くなっていますね。2003年から2022年の約20年間で約6万の人口が増加しているのは人口密度の高まりを感じます。

川崎市HP:世帯数・人口(各年10月1日現在)より作成

年齢構成

少子高齢化が問題となっている中で、武蔵小杉周辺を歩いているとその問題を忘れてしまうほど若い方や子供連れの家族が多いです。大規模な商業施設が充実し、タワマンが次々と建てられることで子育て世代が多くなっています。直近では小学校も新設されていましたね。

人口年齢構成比を全国、川崎市、中原区、新丸子東3丁目、小杉町3丁目で比較してみました。

総務省統計局、川崎市HP、中原区HP(2022年10月)より作成

全国<川崎市<中原区<武蔵小杉エリアの順に30-40歳代の子育て世代と10歳未満と10歳代の子供が多く、60歳代以上が少ない結果でした。さらにタワマン立ち並ぶ武蔵小杉駅周辺まで行くと、10歳未満や10歳代の子供が圧倒的に多くなっており、30-40歳代の夫婦とのファミリー世代が暮らしやすい街だと言えます。

新丸子東3丁目と小杉3丁目ではそれぞれタワマンが多いエリアです。新丸子東3丁目は築年数が10年前後、小杉3丁目は築年数が5年前後のため30歳代の夫婦と10歳未満子供を持つファミリーがタワマンを購入し、年齢を重ねたと推測されます。分析してみると見えてくる面白い結果になりました。

商業施設や飲食店も30-40歳代や子供をターゲットにした店舗や商品が並んでいるため、30-40歳代のカップルやファミリーにとって住みやすい街の理由になっているのかも知れませんね。

武蔵小杉駅の利用者数

武蔵小杉はJR横須賀線、成田エクスプレス及び湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線、東急東横線、目黒線が乗り入れ乗車人員も非常に多い駅になっています。急激な人口増加により、乗車率120%超えで駅のホームから人が溢れているイメージがあるかも知れません。

コロナ前後で、今現在はどうなっているのか、気になりますよね?

JR線 武蔵小杉駅の1日の平均乗車人員の推移をまとめてみました。

JR東日本HP:各駅の乗車人員より作成

JR東日本の報告では、武蔵小杉駅の1日平均乗車人員は2007年は56位でしたが、2021年では27位まで大幅にランクアップしています。前述の人口増加に伴い、乗車人員が増加し続けた結果、駅のキャパシティが追い付かない状況だったことが伺えますね。

また注目すべきはコロナ前後の乗車数の変化です。国内で感染者が発見され、感染拡大が進んだ2020年には前年比で30%以上も乗車数が減少しています。これはJRだけでなく、東急東横線や目黒線でも同じ傾向でした。

当時多くの企業で出社が制限され、在宅ワークが開始された時期です。私もその1人でしたが、当時は体感的には50%以上減少した印象はあります。武蔵小杉駅から東京行きの電車に座れることはあり得なかったのですが、座れることもあるくらい人がいなくなっていました。

直近は乗車数が戻りつつあるものの、おそらく元には戻らないだろうと思います。今後もタワマンが次々と建設されており、さらなる人口増加が想定されますが、コロナの影響で電車の混雑に対する心配は少し解消されたと楽観視しています。

まとめ

人口推移の増加や若いアクティブ世代の増加は街の発展には欠かせない要素であり、今回色々と調べてみて、まだまだ進化を期待できると感じました。

武蔵小杉はタワマンや商業施設が並んでいますが、一方で今も商店街の飲み屋や工業地帯であったことを感じさせる懐かしい風景も見られます。新旧融合したなんとも不思議な雰囲気がある街並みを楽しめますよ。地元の店に入ってみて、武蔵小杉の過去から未来について話をしてみるのも面白いのではないでしょうか。

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